ここ上島町の主要産業は農業・漁業・造船業等ですが、特に農業は衰退が著しい。耕作放棄地は約5割と高く、柑橘価格の低迷、農業従事者の高齢化と後継ぎがいない事、また離島で条件不利地が多い事が大きな原因となっています。
そこで、主に我々NPOメンバーで構成されている「かみじま都市農村交流協議会」を発足させ、我々協議会が申請した農林水産省「食と地域の交流促進対策交付金」事業が、平成23年4月1日付で採択されました。
都市人材の活用推進という上記交付金を、上島町の課題となっている都市交流人口の増加や地域資源を利用した雇用の創出、またその源となる耕作放棄地対策や農業従事者を受け入れる仕組みを構築することに活用します。
具体的には6ヶ月間、都会の若者一名に我々の地域で新しい視点での農業を中心とした活動や事業を行ってもらいながら、その若者の外部ネットワークを活かして他地域との情報交換を円滑に行うと共に都市農村交流を実践する内容です。
島の可能性を探し、島への移住希望者の良きケーススタディになるように、この若者をサポートしていきたいと考えています。