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移住者の声

どこに住むかは人生設計そのもの

2004 年末に移住:古﨑公一

私はここ上島町の岩城島に住んで7年目を迎えました。

私の実家は福井県で高校まで地元にいました。その後、単身でアメリカの大学に進学。大学を卒業後、東京のコンサルタント会社に就職し東京での生活を経験するも、元来田舎者の私がなかなか満員電車や自然の少ない環境で生きていく事に嫌気と不安を34歳になり感じ始めていました。

そんな頃、嫁(その時は予定者)の生まれ育った、瀬戸内の岩城島を訪れ、自然が残り、穏やかでのんびりとした日本の田舎文化が残るこの地はとても魅力的に思えました。

但し、それだけでは移住しようという気持ちにはなりませんでした。実際、私が移住を決めたのは岩城島を訪れた時に中学生が元気に「おはようございます!」と見ず知らずの私にあいさつしてくれた事に深い感銘を受けたからです。自分の子がこのようにきちんとあいさつできる子になって欲しい・・・そんな気持ちが強かったからだと思います。

子供を育てるのは家庭や学校だけではなく、生活している地域の環境で大きく左右されます。前述した通り、挨拶ができるかできないかというのは私の中でとても大事な事でした。そして、それができる子がいる岩城島という環境が我が子にとって一番適していると感じました。

人間は自分の生きていく術を得ながら、より自分に合った環境で生活したいと思っています。

実際に私は家庭を持つ前と持った後では、自分の将来のビジョンがかなり変わりました。

自分が美味しいものを食べるより、我が子が美味しいものを食べるのを見ている方がずっと満足できる…これはほとんどの子を持つ親が同じ意見だと思います。

人間は幸せというものをどこに求めるかはそれぞれ違います。お金持ちだから幸せ、貧乏だから不幸せというだけでは自分から不幸を求めているようなものです。

田舎には貧乏でも楽しく暮らせる要素がたくさんあります。

お金持ちが都会で暮らす程の贅沢な楽しさは無いかもしれませんが、お金が少しでも田舎では意外と幸せに暮らせます。
自分がどこに住むかは人生設計そのものだと私は思います。

仕事、両親などその地を離れられない理由もあると思いますが、人生設計をする際に、今住んでいる所だからこうするではなく、こうしたいからどこに住むか、を考えるともっと視野が広がり、道が開けると思います。私はそうでした。

どこに居ても辛い事や嬉しい事はセットで来ます。でも、悲しみを半減したり喜びを倍増させるのはやはり家族や仲間だと私は思います。

そういう意味でも私は岩城に移住して幸せです。

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